本人って書いてあるたすき、あれって何?
朝や夜の駅前、あるいは街頭で、「本人」と書かれたたすきをかけて、
手を振ったり、ビラを配ったりしている人を見かけたことはありますか?
「自分の名前を書けばいいのに、なぜわざわざ『本人』って書いているんだろう?」と不思議に思われることも少なくありません。
なぜ「名前」ではなく「本人」なのか?
最大の理由は公職選挙法(公選法)による厳格なルールにあります。
日本の法律では、選挙期間(本番)が始まる前に、候補者の名前が書かれた本番たすきや看板を街頭に掲示することを
「事前運動」として固く禁じています。
つまり、本番前に名前入りのたすきを着けて街頭に立つと、一発で法律違反になってしまうのです。
そこで先人たちが試行錯誤の末に生み出したのが、
「名前は書かない。けれど、自分が活動の主役(本人)であることを一目で伝える」という、この「本人たすき」でした。
まさに「法を遵守しながら、最大限に個人の存在感をアピールする」という選挙の歴史が生んだ、デザインなのです。
また、公選法には「立候補者の名前が入った本番用のたすきは、候補者本人しか着用できない」というこれまた厳しい規定があります。
そのため、最近の選挙戦では、候補者を全力で支えるご家族が、
「妻です」「夫です」などの記名たすきを着用してマイクを握る姿も多く見かけるようになりました。
候補者本人との関係性を一瞬で有権者に理解してもらい、親近感(印象)を持ってもらうための、現代の新たな選挙戦略と言えます。
選挙活動において、選挙たすきの役割は「着けている人が候補者だと一目でわかること」です。
自分の顔と、選挙たすきに書かれた名前がセットで有権者の視界に入るため、ポスターやビラに匹敵する、
あるいはそれ以上の強力な武器になります。
だからこそ、
遠くからでもパッと目を引く「選挙たすき・本人たすき」になっているか?
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